塗料乾燥のしかた

塗料を乾燥させるやり方には、現在各種存在します。その種類を仕組み等ご紹介します。最初に、種類を列記すると次のようになります。

①揮発乾燥②融着乾燥③融解冷却乾燥④酸化乾燥⑤反応硬化乾燥などがあります。⑤の反応硬化乾燥は、ほかに加熱反応硬化乾燥、電子線重合乾燥、光重合乾燥などもあります。

続いて、乾燥方式を簡単に説明していきます。①の揮発乾燥とは、一般的にすぐ思いつく乾燥方式で、塗膜中の溶剤や水分が蒸発して、塗膜が硬化する、というものです。例えば、セラックニス、ラッカー、アクリルラッカー、塩化ビニル樹脂塗料などで行われている乾燥で、一般的に乾燥に要する時間は、1~2時間となります。

次の②融着乾燥とは、溶剤/水分が蒸発後、分散樹脂粒子が接触・融着し、連続塗膜となるもので、塗料例としては、酢酸ビニル樹脂エマルション塗料やアクリル樹脂エマルション塗料、NAD(非水分散形)塗料などにみられる乾燥方式です。

一般的な乾燥時間は、1~3時間です。③融解冷却乾燥は、加熱することで融解した塗料が冷めることで硬化し塗膜となるもので、塗料としては、ホットメルト塗料(乾燥時間は、20~30分。以下カッコ内同じ)、溶融型路面標示塗料(2~3分)などが挙げられます。④の酸化乾燥は、空気中酸素を吸収し塗膜が酸化、重合し硬化するものです。代表的な塗料としては、ボイル油、油性ペイント、合成樹脂調合ペイントなどがあり、乾燥時間は15~20時間となります。

最後に⑤の反応硬化乾燥のうち、まず加熱反応硬化乾燥は、加熱すること自体で樹脂が反応硬化するもので、ポリエステル樹脂塗料や工業用焼付塗料などがあり、乾燥時間は、130~150℃で30分。

次の反応硬化乾燥は、触媒・硬化剤で樹脂が反応硬化するもので、塗料例として、ポリエステル樹脂塗料(0.5~1時間)、エポキシ樹脂塗料(5~15時間)。電子線重合乾燥は、電子線照射で活性ラジカルを生成、重合、硬化するもので、電子線硬化塗料(1~2秒)があります。

最後に、光重合乾燥は、有効波長の紫外線照射で、重合・硬化するもので紫外線硬化塗料(数10秒~数分)があります。